虹が
思いがけない虹だった。
夕方遅くまで庭の手入れをしていた。手入れと一言で言っても、鎌と剪定鋏と草掻きとプラスチックの手箕で、藪状に生い茂った草木を刈り払い、見えてきた地面に生えている小さい草を削り取り、汗だくの作業だった。
夏の草は抜いても抜いてもすぐに蔓延る。蔓が絡まって、足を踏み入れるのも躊躇われるようになってしまう。意を決しての作業だった。(蛇や他の虫が怖いから)
群れになって寄ってくるやぶ蚊を追い払いつつ、もう終わりにしよう、いや、あとちょっと・・・この広い庭と畑をいつまで維持できるだろう・・・そんなことを考えながら辛抱強く続けていた。
ようやく刈った草木や道具を片付けて、ふと見上げると、虹が出ていた。
そう、思いがけない虹だった。いつ以来だったろう、虹を見たのは。
虹の足元にいる人は、その幸福に気が付いていない・・という、吉野弘の詩を思い出しながら、虹を見られた私の幸運を感じていた。
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*8月に入って初めての投稿です。ご無沙汰してしまいました。日々が慌ただしく、天候もいまいちの中、カメラを持つこともありませんでした。元気にしていますのでご安心くださいね^^またぼちぼちと出てきますので、よろしくお願いいたします<(_ _)>
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by hotarublog2
| 2017-08-25 22:26
| 空・雲